キット先生の豊かな心をはぐくむ子育て<第1回>
「ちばエコチル調査つうしん Vol.6」(2015年2月発行)より一部改変して掲載>
がんばれる子になってほしい
誰でもがんばるためにはエネルギーが必要です。体と心のエネルギーです。
エネルギーをチャージするために健康的な生活(食事や睡眠など)をしましょう。
子どもの心のエネルギーで大切なことがあります。「安全基地」です。
エベレスト登頂にチャレンジするとき、南極大陸横断に挑むとき、冒険家たちが必ずすることはベースキャンプの設営です。
子どもがこの世界でがんばる時のベースキャンプ、つまり「安全基地」とは何でしょう。
身近な人とのしっかりしたつながりです。
子どもとの良い関係づくりは「安全基地」の設営作業なのです。いろいろなパーツで基地はできます。
次のようなパーツで、素適な基地をつくりましょう。
〇笑顔で目を見る
〇ハグする
〇好きだと言う
〇ありがとうと言う
〇子どもの話を聞く
〇子どもが興味を持つことを話す
言うことをきく子どもになってほしい
子どもが指示に従うために、まず必要なことは何でしょうか。
そうです。言われたことがわかることです。
さらには、どう行動するのかがわかると従いやすいです。
子どもが従いやすい指示にはポイントがあります。自分の指示スタイルをチェックしてください。
□ タイミングを考えて出していますか?
□ 近くに行ってから言っていますか?
□ 何をするかがわかる言葉で言っていますか?
□ はっきり穏やかに言っていますか?
□ 従ったら褒めていますか?
何事でも練習が大切です。
次の手順を練習して、指示スタイルを磨いてください。
〇 子どもに近づいて名前を呼ぶ(できたら目を見る)
〇 具体的でわかりやすい言葉を選ぶ
〇 穏やかなトーンで落ち着いて言う
〇 五秒待つ
〇 言うことをきいたら褒める
〇 きかなかったら、もう一度同じ指示を繰り返す
〇 言うことをきいたら褒める
「2回言ってもきかない時は?」は、次号で考えます。
まず、はっきり穏やかな指示の達人になってください。