エコチル調査とは、子どもたちが健やかに成長できる地球環境を未来に残すため
環境省が2011年から実施している大規模調査です

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キット先生の豊かな心をはぐくむ子育て<第3回>
 「ちばエコチル調査つうしん Vol.8」(2016年2月発行)より一部改変して掲載>

自分でできるようになってほしい「モデリング」


あるお子さんについて、こんなことを言っているのを聞きました。
「あの子は、しゃべらないでいる方が可愛い」
びっくりして
「どういうことですか?」と聞いてみました。
すると、言葉遣いが荒い(?)ので、かわいい印象を台無しにしているというのです。
実は、お父さんとお兄さんの家族で育っているので、言葉づかいが大いに二人の影響を受けているようでした。本人も家族も、そういうことには気づいていません。

子どもが誰かをまねている言葉遣い、しぐさ、行動など、思い当たりませんか?
子どもは、周りの人をまねすることで、日々たくさんのことを学んでいます。よくない例ですが、怒鳴って自分の要求を通すモデルを見ると、自分の要求を通すときにまねて怒鳴るでしょう。
モデルがいると、必要なスキルはまねをすることで簡単に理解でき、身につけることができます。新しいスキルを教えるときに、このモデリングは役に立ちます。小さい子どもにはとても親切な方法になります。
スキル選択のポイントは、子どもがまねをしたいと思うことです。

たとえば「歯磨きを自分でする」ことを教えるとき、ステップは次のようになります。

〇ステップ1
必要なものを準備して、一緒にできる機会を見つける。
近づいて楽しそうに言う。
「(名前を呼ぶ)、一緒に歯磨きを練習しましょう」

〇ステップ2
(同意したら)「歯磨きをする時に最初はどうするかな?」(少し待つ)

〇ステップ3
(子どもが「歯ブラシを持つ」「歯磨き粉をつける」などと言ったら)
「そうね、やってみようか」

〇ステップ4
「お父さん、お母さんがするのをまねしてね」

〇ステップ5
(順にモデルを示す。できたこと、やろうとすることをほめる。できるところまでやってみる)
「よくできたね。次は一人でできそうね。(続きは、またやろうね)」

楽しい交流のひと時として、モデリングを導入してください。

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